新品でなくていい、みんなで使えばいい、買わなくていい、持っているもので工夫すればいい、という発想にシフトした人から順番に生きやすくなっていく。
ドラッグストアの売り上げが、百貨店を上回った、というニュースを読んだ。これはいろんなことを意味すると思う。まず、何と言っても、ドラッグストアには衣類の販売がない。つまり、人が服を買わなくなった、ということだと思う。実際、用事があって百貨店などに行っても、総菜売り場とか、東急ハンズとかは混んでいても、それ以外は空いている、というか販売スタッフしかいないというかんじの平日だったりする。
実際要らないのだ、衣類はもう。わたしはほぼ、リサイクルショップでの売買ですべてを済ませている。捨てなくていいし、高価な新品を買わなくていいし、環境負荷をかけなくていいので、罪悪感がない。
わたしのようなタイプは増えてきていると思う。そりゃあ、リップクリームとか爪磨きは買うからドラッグストアには行く。だから単価が安くても、ドラッグストアのほうが、百貨店より売り上げがあるんだろう。わたしのようなタイプでも行くんだから。
冬だって別に百貨店に行かなくても防寒できる。黒タイツを履いて、インナーをちゃんと着て、あとは重ね着すればそれでいいわけだから。これもドラッグストアで買える。
脱消費路線で生きていく知恵を身に付ければどうにかなる。なんでも「新品を」「自分のために」「買う」というのはエシカルとは対極の姿勢なわけですよ。新品でなくていい、みんなで使えばいい、買わなくていい、持っているもので工夫すればいい、という発想にシフトした人から順番に生きやすくなっていく。
外国の人のドラッグストアでの爆買いももうなくなってきているそうだ。彼らだってもうモノは買ってしまった。あとは良質なサービスや情報、癒しを求めてやってくる。
そういう場所をわたしたちが創っていけるかどうか、なんだと思う。エシカルに。