ひとりでずっとやっていたあのあそび。そういうのが、その人のほんとうの姿なんだろうと思う。
ベジマルシェをやっていて、わたしはこのしごとを、本気でもっとやっていきたい、と心から思うようになっている。売り買いや会話を通じて、地域の人、患者さん、農家さん、お友達、多くの人と話すことも楽しいし、お礼を言ったり言われたり、それぞれなにか得意なことをやってくれたり、こういうことは、なんというか人間社会の原点だろうと思う。
わたしはサラリーマン・専業主婦家庭に育った割に、商売や独立経営に対してなんの抵抗もなく、むしろそっちが向いているとよくわかった。小さいころ、すきだった遊びは、キキララのお店屋さんセットで、いろんなカートやショップがあり、そこに商品を並べて一人で遊んでいた。それを、ふと、今朝ベジカレーや野菜を並べているときに思い出した。ああ、あのときの感じとまったく同じ。わたしは「並べる」のが好きなんだ。そういう感覚を思い出した。受験や就活で失っていた、大切なわたしの思い出。わたしの「すきなこと」。ひとりでずっとやっていたあのあそび。そういうのが、その人のほんとうの姿なんだろうと思う。
わたしは書くこと、描くこともすきなんだけど、やっぱり話すのはもっと好き。そんなことも思い出した。