労働問題は社会問題の基本のキ、だ。大切にされている人、労働者は、誇りを持って、生きがいを持てる。そして、そのことは社会に還元されていく。そして、いい社会を作っていく。
わたしはいろいろな「支援」活動もしていて、その際には必ず、見学に行ったり、その場所にいるみなさんと話したり関わったりして、どういう風に関わるか、自分で決めている。お金なのか、だとしたらどうやって集めて、どれくらい送ればいいのか。モノなのか、それは新品がいいのか、それとも中古やリサイクルのほうが心理的な負担が少ないのか。直接持っていくか、郵送か。など、いろいろ考える。
最近、わたしのメインの「支援」先のひとつが近所の動物病院なのだが、わたしはここを、いろいろな意味でとても気に入っていて、地域にこのような場所があることをとても大切なことだと思っているので、いろいろと連携、協力したいと思っている。
その気に入っていることのひとつが、そこのスタッフはみんな「正社員」だということだ。獣医師、動物看護士、動物介護士、受付、駐車場整備員にいたるまで、みんな正社員で、動物に関する資格を持っていらっしゃるそうだ。素敵だ、と思う。だから、すごくまとまりがあり、みんな同じ気持ちで働いているのが、外部からもよくわかり、印象がいい。誰も威張っていないし、かんじがいい。動物たちも元気になるだろう。
わたしは「あずきちゃんのお母さん」と受付で呼ばれ、なんども入院中のあずきに面会に行った。みなさんが小さなあずきをとても可愛がってくださっているのが伝わって、嬉しい思いがした。
人を大切にする、というのは社会の基本であるべきだ。人、というのはみな労働者なのだから、労働問題は社会問題の基本のキ、だ。大切にされている人、労働者は、誇りを持って、生きがいを持てる。そして、そのことは社会に還元されていく。そして、いい社会を作っていく。
労働組合、というのは本来そのためのものである。社会運動の原点である。