知恵蔵日記( ..)φ

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男性はもっと弱音を吐いていいし、悩んだり、相談したりしていい。わたしたち女性がずっとやってきたように。

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  わたしが保護した猫は手術がなされていなかったので妊娠しており、わたしが見守る中で、4匹の子猫を出産した。2か月が経ち、みんなすくすくと大きくなっている。

 同じ親猫で、同時に出てきたきょうだい、ごはんも生活環境も全く同じ4匹ではあるが、大きさや性格、発育、身体能力などかなり違う。ここまで違うとはわたしも思わず、日々いろんな発見がある。

 なかでも一番小さな子は寅ちゃんという、トラキジの男の子なんだが、この子は小さいし、うんちもゆるくて、トイレがいつまでたってもうまくいかない。遊ぶのも他のきょうだいと追いかけっこするより、ひとりでおもちゃで遊んでいる。おっぱいの取り合いも上手くないから、他の子にとられる、というありさまで、いちばん大きい子とかなり雰囲気が違う。

 だから必然わたしは寅ちゃんにかまうことが多い。トイレはできるか、ごはんは食べたか、ぐったりしていないか、ぼーとしてドアに挟まれないか…。寅ちゃん、寅ちゃん、と名前を呼ぶことも多い。

 そういうものなんじゃないか、と思う。いちばん弱い者、いちばん不利な者、いちばん小さい者、いちばん不器用な者に対し、多くの愛情が注がれる、そういうものなんじゃないのか。とわたしはちいさな寅ちゃんをなでながら思う。

 

 しかし、日本社会はその逆で、小さいこと弱いこと不器用なことは「悪い」ことで個性ではない。大きくなれ、強くなれ、うまくやれ、というプレッシャーを親から教師から上司から社会から浴びせられ続ける。その結果その価値観を内面化したものたちはさらに弱い者たちを抑圧する存在になる。特に男性はその傾向が強いだろうと思う。女性よりずっといろいろなプレッシャーを受けている。

 だから男性はもっと弱音を吐いていいし、悩んだり、相談したりしていい。わたしたち女性がずっとやってきたように。そういうのに慣れていないだろうけど。文通とか交換日記とか、そういうのは女性の方が得意だから。

 

 寅ちゃん、っていうのはいい名前だな、と書きながらつくづく思った。