期待しなければいいのに、と思う。恋愛が良いものと信じている恋愛教信者のみなさんたちよ。
今週のお題「いま学んでみたいこと」
わたしは、恋愛・結婚話が苦手で、あまりしないのだが、それはそもそも、そういうジャンルが好きではない、というのがある。人生は長いし、世界は広いのに、そういう話ばっかりする人がいや、というのもある。もし「なんで恋愛をもっと積極的に楽しまないのか。」という質問を受けたら、わたしは答える。「なんで肉を食べてるのか。なんで動物を保護しないのか。なんで人間ばかりを興味の対象にするのか。」
わたしはジェンダー平等論者なので、性別関係なく、人はそれぞれ、やりたいことをすればいいと思っている。しかし、恋愛に関しては、現実的にジェンダー平等とは実は思っていない。どうしても思えないのだ。
たとえば、恋愛関係になれば、キスをする。しかし、わたしは男性に自分からキスをしたことがほとんどない。身長、体格、体力、などに圧倒的に差があるので、こちらから、というのは実践的に難しい。だからどうしても受け身になる。
思いだせば、一度あった。酔っていたというのもある。助走して、ジャンプし、相手の首にぶら下がってキスをした。周りの人も観ていた。それは、それぐらい好きだとか本気だということではなく、ただ単に若くてアホなだけだったというはなしであり、今ならやらない。やれない。ジャンプする自信がない。腰がいたい。
猫みたいに、ぴょんと飛び乗って…というのがやれればいいが、わたしは残念ながら人間でそれもできない。
デート、というのも苦手だ。わざわざめかして待ち合わせする、というのが苦手だ。
デモのあと、うどん屋に行く、というのとは全然違う。いつもと違う服とか髪型とか、そういうのもめんどくさい。ああ、わたしは恋愛がめんどくさいのだ、と分かった。
わたしの年下の子たちは、こういう低温なかんじがわりとふつうなんだけど、わたしの上の世代になると、なんかぜんぜん違うので、ああ、景気のいいころ若者だったんだな、と思う。マリンルージュで愛されたり、大黒ふ頭で虹を見たりしたんだろうな、と思う。50歳くらいの男性の友人に「もっとやる気を出せ」的な説教をされたので、頭にに来た。わたしは氷河期世代なんだ、とつくづく思う。
期待しなければいいのに、と思う。恋愛が良いものと信じている恋愛教信者のみなさんたちよ。