スタイルがあっても、作戦を瞬時に変える。得意なことがあってもそれにこだわらない。自分でゴールが決められなくても、味方に回せばいい。

サッカーが好きで、東京にいたころはよく見に行ってました。日本代表では、中田英寿が好きです。同じ年生まれなので、同時代に生きているということがうれしい人の一人です。いつかお会いしたい。

海外の選手もいろいろ好きで、それぞれの地域とか民族とかそういう多様性も含めて、見るのが好きでした。だから「がんばれニッポン」とかって、日の丸を振ったりするのは違いましたね。ワールドカップ初出場のときはうれしかったけど。

動画とかも見ます。メッシとか。マラドーナ5人抜き、とか。伝説のストライカーは、いろいろすごいんですよ。わたしなんかが見ても。相手が反則してこようが、気にせず自分のプレイに集中しきっている。ボールと、ゴールしか見えていないから、すごくまとまってる。運動量が多くて、動きがいいから、ほんとうに絶妙な場所にいる。一つのプレイのあとは、すぐ次の手を考えて、もう動いている。先回りしている。一回で決まらなくても、決まるまで、ありとあらゆる角度からゴールを狙う。敵が目の前にいても瞬時にかわす。スタイルがあっても、作戦を瞬時に変える。得意なことがあってもそれにこだわらない。自分でゴールが決められなくても、味方に回せばいい。

そういうことあれこれが、見ているだけで伝わってくる。

そんな5人抜きのマラドーナを見ていて、わたしはARの尊敬するふみふみさんを思ってしまう。牛乳、卵、毛皮、動物実験、そして肉。

ありとあらゆるイシューを次々に晒して、駆け抜ける、あの人。

わたしはディフェンダーか、リベロあたりで、地味に地道にがんばります。