経済っていうのは、「回す」ことであって、誰かが「儲ける」という話じゃない。
涼しくなるのは、いいことなのに、気が滅入る。まず、この祭りの存在がある。どこかに行きたいな、というポジティブな気持ちからではなく、この祭りを見ないで済むように、どこかに「移動」しなければならなかった、ずっと。
でも、今はわたしは保護猫がたくさんいる。シェルターは、育児や介護と同じで、年中無休なので、基本的にわたしは逃げられない。大きな音がすれば、猫たちは怖がるから、一緒にいてあげないといけない。
現状として、今この社会では、元気で若くて景気が良い人なんて、ほとんどいない。地方にはめったにいない。高齢者、しょうがい者、乳幼児、病人、疲れている人、悲しんでいる人、のほうが圧倒的多数だろうと思う。そんななか、こんな祭りをやって、表面的に「元気」になったつもりになることが、どれだけ愚かなことか。観光客を呼びたいなら、九州には、海がある、山がある、果物や野菜などが豊富に採れる。そのような上質なもてなしをしたほうが、ほんとうに疲れた人、「癒し」を求めてくる人には必要なものだろうと思う。
景気なんてよくなくていい。元気なんかなくていい。どうしても人を呼びたいなら、商店街の真ん中に、ベンチをたくさん並べて、フリマの許可を出せばいい。テナントと通行人だけだから、「さびれる」んですよ。お金のことだけを考えるから、さびれる。
経済っていうのは、「回す」ことであって、誰かが「儲ける」という話じゃない。
そんなことぐらい、どうして分からないんだろうか。
