諦めたらいけないのだ。人生を、運動を、わたしたちの社会をわたしたちのために取り戻すことを。
今週のお題特別編「はてなブログ フォトコンテスト 2015夏」
自分のことを書こうと思う。運動を空から見るのではなく、地べたから見つめ続ける、わたしの視点で書こうと思う。
少し前まではわたしも、「無理なく」続けよう、という気持ちのほうが大きくあり、行きやすい場所で、顔みしりと行動をともにすることが多かった。そのほうが楽だし、自分での判断が少ないので、とにかく一緒にいればいい、というかんじでやっていたところもあった。
今回、川内原発ゲート前には一人で行った。集会とかチラシ配りとかでなくて、直接行動に参加したかったから。誰も誘わなかった。ブログや張り紙はしたけれど、結局一人で行った。
いろんな出会いがあった。有名な人、そうでない人、県外からやってきた人、地元の人、ずっと運動をやっていた人、始めて参加した人、若い人、年配の人、子ども連れの人とその子ども、たった一人で参加していた不安そうな臨月の女性と、その女性に席を譲るテントの人々、保護された犬とその犬を連れた人、政党の人、個人の活動家、海に生きる人々、音楽家、文筆家、報道の人、議員…。ありとあらゆる人にあった。知った人もいたし、友人もいたけど、たまたま会った。
サーファーの男性と話した。サーファー仲間にはいつも声をかけるけど、いつも誰も来ないから自分一人で来るのだ、と言っていた。いろんなことを教えてくれた。
一人旅の若い女性と出会った。九州に来たくて来て、たまたまここに来た、こういうのは初めてだ、と言っていた。彼女を家に泊めた。いろんな質問をしてくれた。
わたしのなかで、運動への関わり方が変わった。もっとダイレクトになり、もっと出会いの質が研ぎ澄まされた。誰と何を話せばいいかわかった。どうつながればいいか分かってきた。やっと、やっと分かってきた。
だから、諦めたらいけないのだ。人生を、運動を、わたしたちの社会をわたしたちのために取り戻すことを。