他者に対して少しでも優しくあればいい。
最近はもう、無理して元気を出したり、なんらかの「ポジティブ」とか「生きる意味」とかそういうのを探したり見つけたりしようとしたりするのをやめた。世界があまりにも悲惨で、人類はいなくなったほうがいいのが明らかで、わたしもその一人だからだ。
だからせめて、わたしはわたしが保護した猫たちを精いっぱいお世話する。向こうからしたら、わたしのほうが遊んでもらってるのかもしれないけど。どちらでもいい。それ以外のことなんか、たいしたことじゃない。
だってね、人間はもう人間がやっているろくでもないことを阻止することすらできてないんだよ。だったら、人間以外の生き物を必死で守るほか、ないじゃないですか。
明るくする必要なんてない。書くべきことを書いて、知るべきことを知って、あとはひたすら自分の加害性を減らし、そのことを他者に伝えていく。それ以外することなんてない。
小熊英二の「民主と愛国」を10年ぶり?くらいに読んでいる。あんなに一生懸命何度か読んだのに、ほとんど忘れてしまっている。だからまた読まなければいけない。とくに、8月6日、今日のような日には。
人間には明るさもポジティブさも生きる意味もやりがいもなにもいらない、なくていい。ただただひっそり謙虚であればいい。そして、他者に対して少しでも優しくあればいい。