人間は、自分が人間であるというのはどういうことか、よくわかるから。
猫の保護活動をしている。する、と決めたので、している。
①保護する、捕まえる。
②病院に連れて行き、注射、手術などをする。
③世話をする。あるいは里親を探す。
これをひたすらやる。猫が増え、殺処分されたり、交通事故、病気、飢え、虐待などで殺されるのがいやだからだ。だから、この活動をしている。
助けることは、助けられることだ、と思う。わたしは猫たちと日々接していて、彼ら彼女らのそれぞれの個性、生き方に触れ、自分を取り戻している。生きる、ということの原点に戻っている。そういうことが、なによりだいじなのだ。
段ボール箱、古くなった衣類、ひも、棒きれ、お菓子の空き箱…なんでも物資になる。ごはんも市販のフードだけでなく、自分であれこれ作ってみるようになる。そっちのほうが猫たちに評判がよかったりする。
獣医さん、動物看護士さん、身近なひとびと、近所の人たちと猫のことでいろいろ話すことが増える。こどもたちには、動物との接し方を教える。人間とも話す機会が増える。
近所の路地、猫が集まる場所がわかる。誰が捨てたり増やしたりしているのか見当がつく。
リアルに生きる、というのはそういうことだ。
動物が好きで、少しでも余裕がある人は保護活動をやってください。たくさんの命が救われ、殺されるために生まれてくる命がなくなり、人間は、自分が人間であるというのはどういうことか、よくわかるから。