開発なんていらない。
欲求を抑えると生活が楽だ。そう、「抑える」ほうが楽なのだ。消費、つまり「買う」という選択肢を一番最後にまわせばいい。探す、片付ける、使いまわす、リユース・リサイクルする、あげる、もらう、交換する、作る… それでもどうしても必要なら「買う」を始めて考えればいい。「買う」以外は消費税がかからない。
Tシャツを穴が空いても着ている。親と同居していたころは、わたしがそういう「みすぼらしい」恰好をしていると、買い物に連れて行かれ、わたしの休むための休日を、消費疲れと、所有物の管理に変えてしまった。もう、そんなことからわたしは解放された。着る→洗う→干す→着る… で、たたむ手間さえ省ける。
近所のデパートが閉店し、隣の生活雑貨屋が閉店し、最寄りのショッピングセンターがなくなった。何も困らない。そう、何も困らないのだ。
地方はさびれている、かわいそう、何もない、と都会の人は思うかもしれない。でも、わたしは今住んでいる地域が気に入っている。郊外にはでかいショッピングセンターがあるだろうが、わたしは真ん中に住んでいて、ドーナツ化現象?だかなにかで、静かである。
開発なんていらない。地方にはそれぞれの良さがある。全国展開のチェーン店はお断り。もう、来ないでください。
コンクリートをはがして、草花を植えればいい。そして飲食店の前にはベンチを置き、歩行者天国にすればいい。たくさんの人がやってくるから。