きわっきわまで行く、ということ。
思考がきわっきわのところまでいってしまう。もう、なにも思いつかない、思いつく手は打ってしまった、もう、ことばが出てこない、っていいうところまで、崖っぷちまで行ってしまう。そうしないことには、次の世界へ行けないことを、わたしはよく知っているから。翼が生えてくるかもしれない。尾びれが生えてくるかもしれない。全然話せなかった言葉が話せるようになるかもしれない、なにか全く新しい考えが降りてくるかもしれない。そのために、わたしは自力できわっきわのところまで、たった一人で行かなければならない。よろよろしながらでも、そこへ行く。さびしくっても、だって、そうするしか、ないから。